今回は、私の尊敬する人の一人である「雀鬼」桜井章一さんの本に載っていた一文を紹介します。
「焦りを消す心構え」
勝負で結果を焦る人は、大概負ける。.
焦りはそもそも、目的という「ゴール」があるから生じるものだ。
逆にゴールが設定されてなければ、焦りは生まれようもない。
例えば、約束の場所に向かう途中で焦ることがあれば、それは約束の時間というゴールに遅れそうだからだ。
その時、先方から「約束の時間を１時間ずらしましょう。」と連絡が入れば、焦りは消える。
つまり、ゴールの設定が変更されれば、焦りの感情を和らげたり、消すことは可能である。
勝負で焦っている人は，「勝つ事」が絶対のゴールだと思っている。
何かが物足りないといつも焦っている人は、「満たされる」事をゴールにしている。
ならばこの「ゴール」の設定を少し変えてみるのだ。
「必ず勝つ」というゴールは、「勝負のプロセスを納得いくものにする。」
「満たされる」というゴールは、「本当に必要なものさえあれば十分。」というゴールにそれぞれ変えてみるといいだろう。
実は「必ず勝つ」「満たされる」といったゴールは、自分でそうでなくてはならないと思い込んでいるに過ぎない。
すなわち、焦りは自分で自分を縛ることから、しばしば起こる事なのである。
これは、施術においても同じです。「絶対に治す！」と焦ってしまうといい結果が得られません。
「患者様の体が少しずつ変化していく過程を診る。」程度のゴール設定が丁度いいと思っています。
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