この本では病気を決して「悪いもの」と捉えていません。
「病気」になるにも「健康」を維持していくにも同じだけの「エネルギー」が必要で、そのエネルギーが外に向かって開放できるか、内向きになって滞ってしまっているかの違いでしかないという考え方をしています。
そして、病気にはそうならざるを得なかった理由があり、その理由を探っていく事で、その人の中に眠っている潜在的欲求を発見するという事に重きを置いています。
病気の裏にどんな感情や欲求が抑圧されているのかを知る事で、病気と(自分と)真の意味で向き合う事ができるようになり、更にはその病気を克服すべく行動に移った時に、これまで知らなかった新たな自分の「才能」に出会う事になると、この著者は語っています。
私も日々の施術を通して、この本の考え方に賛同できる部分が沢山あります。
私は骨や筋肉、関節などの「骨格」が専門分野ですから、なるべくその線から外れない範囲で皆様にお体の状態をお伝えするように心がけていますが、現場においては「骨格」だけでその方の症状を説明したり、痛みを緩和させたりするのが難しい場面が多々あります。
一言で言ってしまえば「ストレス」という表現になってしまうのですが、やはりココロとカラダにはつながりが有り、その調和の上で「健康」が成り立っているのは間違いありません。
例えば目の疲れは「現実逃避」、関節のこわばりは「自信過剰」、腰痛は「感謝されない事への怒り」などが心の課題として挙げられるそうです。ご興味がある方は、是非本を読んでみて下さい。
私自身は心に葛藤や悩みが生まれて、エネルギーが内向きになりそうな時は「紙に書く」という習慣を持っています。
紙に書いてみると、実は沢山の問題を抱えているように見えて、解決しなければならない問題は重複している事が多く、実際には2つくらいしかない、なんて事がよくあります。
頭の中で考えてばかりいると「あれもこれも・・・」と頭の中はパンクして行動が起こせなくなっている筈です。
紙に書くだけで問題が明確になり、行動が起こしやすくなる。そして更には、心のストレスも解消できるのでオススメです。
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