へバーデン結節は第一関節、ブシャール結節は第二関節の変形です。
男性にも起こりうる病気ですが、整骨院の現場で見ている限り、圧倒的に女性に多い病気だと感じています。

これらの病気は、手の使い過ぎ(over use)が要因と一般的には言われているようですが、実際はエストロゲン(卵胞ホルモン)の減少と深い関係があり、更年期以降の女性に起こりやすい病気だと言えます。
エストロゲンは、炎症を抑えたり、腱の動きの滑らかさを保つ作用があるのですが、閉経して急にエストロゲンが出なくなることで、腱や関節に炎症が起こりやすくなります。
腱鞘炎も、実際は手の使い過ぎで起こることは少なく、更年期の女性に多い病気です。(産後の女性もエストロゲンが減少するので、腱鞘炎や関節の痛みを訴える方が多いです。)
へバーデン結節/ブシャール結節の施術について |
当院では、へバーデン結節/ブシャール結節の症状に対して、遠絡療法という施術で成果を上げています。
遠絡療法とは?
遠絡療法は、中国医学と西洋医学の知識を統合した医療体系で、体の「経絡」システムに着目し、患部から離れたポイントへの刺激によって自然治癒力を高める治療法です。
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遠絡療法によるアプローチ方法
1. エネルギー経路の調整
遠絡療法では、ヘバーデン結節/ブシャール結節に関連する経絡(エネルギー経路)の流れを整えることで、炎症の軽減と組織修復を促します。
2. 関連ポイントへの刺激
手指から離れた部位にある特定のポイント(手足や腹部など)に刺激を与えることで、手指への血液循環とエネルギー流を改善します。
3. ホルモンバランスの調整
ヘバーデン結節/ブシャール結節が女性に多いことから、ホルモンバランスを整える遠絡ポイントへのアプローチも重要視されています。
遠絡療法のメリット
· 非侵襲的:手術や注射を必要としない
· 根本的アプローチ:症状の原因にアプローチできる可能性
· 副作用が少ない:薬物療法に比べて副作用のリスクが低い
· 全身のバランス改善:手指だけでなく全身の健康状態も改善される
実際の治療体験例
60代女性の症例では、週1回の遠絡療法を3ヶ月続けた結果、手指の痛みが70%軽減し、関節の動きも改善されました。6ヶ月後にはほぼ日常生活に支障のない状態まで回復しています。
注意点
遠絡療法は補完的な治療法であり、まずは整形外科での正確な診断を受けることが重要です。急性期の強い炎症がある場合や、重度の変形がある場合は、従来の治療法と併用することが勧められます。
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軟骨や骨の変形は元に戻りませんが、早期に適切な治療を行えば、痛みを軽減したり症状の進行を止めたりする可能性が高まります。
へバーデン結節・ブシャール結節による痛み、指の曲げ伸ばしの制限などでお悩みの方は当院にご相談下さい。







