痛みの質


2021/9/10

痛みの質

今回は「痛みの質」というテーマで、お話させて頂きます。




当院で行っている「遠絡療法」では「痛み」を以下の3つに分類してます。


①鋭い痛み(Sharp pain)
神経線維:Aδ繊維で伝達される情報(一次痛と言われる症状です)

②鈍い痛み、重み(Dull pain)
神経線維:C線維で伝達される情報(二次痛と言われる症状です)

③触れられない痛み(allodynia)
遠絡療法では神経線維が壊れた状態と考え、「神経線維破壊症候群」と呼んでいます。
難治性疼痛:三叉神経、CRPS(複合性局所疼痛症候群)、PHN(帯状疱疹後神経痛)などの症状がこれに当たります。


病院や治療院でも、問診で主に以下の内容を確認します。
  • どこが痛むのか?(場所)
  • いつから痛むのか?(期間)
  • 痛むきっかけになる出来事はあったか?(原因)
  • どんな動きで痛むのか?(動作痛の有無)
  • じっとしていても痛むのか?(安静時痛の有無)
  • 一日の生活のどのような場面で痛むのか?(総合評価)
上記のいずれも、患者様の病態を的確に把握する上で重要な質問です。

しかし、意外に聞かれることが少ないのが「痛みの質」(痛みの感覚といってもいいかもしれません)についての確認です。

  • ズキーンとする痛み
  • 常に張っている感じ
  • 重たいだるい感じ
  • 脈を打つような痛み
  • 焼けるような痛み
  • 固まっているような感じ


など、一言で「痛み」と言っても、上記のような表現によって、それぞれの痛みの原因は別物であり、行うべき治療法も異なります。(どう違うのか?の詳細は遠絡療法を学んでいない方には、難しい内容なので割愛させて頂きます。)



病院の治療で治らない痛み症状でお悩みの方、もしかしたら当院の「遠絡療法」がお役に立てるかもしれません。ご相談ください。


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