このページでは、五十肩(四十肩)に悩む全ての方に、整形外科では語られないガチな解説をしています。
つまらない箇所は飛ばして頂いても構いません。
まずは、五十肩の基礎致知識を簡単に説明します。
五十肩(四十肩)とは、肩関節の周囲の炎症による痛みや動きの制限を指す病気です。
つまらない箇所は飛ばして頂いても構いません。
まずは、五十肩の基礎致知識を簡単に説明します。
五十肩(四十肩)とは、肩関節の周囲の炎症による痛みや動きの制限を指す病気です。
肩関節周囲炎、凍結肩とも呼ばれます。

【症状】
- 肩関節が硬くなり、可動域が制限される
- 腕を上げたり、後ろに手を回そうとすると強い痛みが出る
- 日常のちょっとした動作が難しくなる
【原因】
加齢により肩関節の周囲の組織が変性したり、微細な損傷を受けたり、炎症を起こしたりすることが基になっていると考えらています。
加齢により肩関節の周囲の組織が変性したり、微細な損傷を受けたり、炎症を起こしたりすることが基になっていると考えらています。
- 糖尿病や甲状腺の病気との関連が深いことが知られています。
【治療】
- 病院では湿布や痛み止めを処方されたり、関節の袋の中にステロイドの注射をしたりする
- リハビリを行う(適切な時期、動かし方については専門性が必要)
- 急性期には安静を保つことが大切
【予後】
- 多くは退行性に変化し、自然治癒すると言われています。(個人差がありますが1年~1年半ぐらい)
- 拘縮を中心とした運動障害は、個人差はあれど多少残存する可能性があります。
当院で考える「五十肩」改善までの道筋とは? |
五十肩の場合、その方が急性期、慢性期、回復期のどの時期にあるのかによっても施術方法は異なります。
特に急性期は、残念ながらどんなに良い施術を行ったとしても、肩の可動域はどんどん低下していきます。
この時期に、何とか肩の可動域を改善しようと運動療法を行ったり、自宅でも体操するように指導する整形外科や週に3回、4回と通院を勧める整骨院の話を患者様経由で稀に聞きますが、個人的には効果はほとんど無いと考えています。
急性期は、運動しようとしても痛くて出来ません。動かそうとすればする程、余計に体が痛みと緊張で硬直してしまいます。
何かしないと、どんどん悪くなってしまうのでは?と不安になって色々頑張ろうとしてしまいがちですが、おそらくは無駄な努力に終わってしまいます。
何かしたとしても、どんどん悪くなっていきます・・・
無理に運動する必要はありません。(※あくまで個人的な意見ですが・・・多分これ、正解です。)
当院では、この時期は「肩」に関しては無理に施術を行いません。
むしろ、肩が動かせない事で起こり得る、体のアンバランスをチェック&施術がメインです。
通院も週1~10日に1度でいいと思います。もっと究極を言えば、この時期は安静が第一で、肩の痛み以外に不自由がないなら、通院すらも必要ありません。
お辛い気持ちは理解できますが、それを重々承知で言わせて頂くなら、この時期は「我慢」です。
よっぽど痛みがお辛いようでしたら、痛み止めなどを一時的に利用してください。
時々「私の知り合いは、五十肩が2週間で治ったみたいだけど・・・。」みたいな話をこれまた患者様経由で聞く事がありますが、おそらくそれは五十肩の症状ではなかっただけのことかと思います。
「ガチな五十肩」は、そんな簡単ではありません。
さて、急性期を過ぎたら、徐々に運動を開始です。この時期から、施術も有効になってきます。
「いつが急性期の終わり?」と疑問に思われると思います。
目安としては「肩の可動域」を参考にしてください。
先程もお伝えしたように、急性期は痛みが激しく、肩の可動域が徐々に低下していきますが、いずれ「底」で落ち着きます。
「良くもなってないが、悪くもなってない。」これが、当院で考える「慢性期」の定義です。
「慢性期」と「回復期」で行う施術に大きな違いはありません。
基本的な目的は、「疼痛緩和」と「可動域の改善」です。
【具体的な可動域改善のリハビリはこちらの記事をお読みください】
また、慢性期と回復期で何が違うのかと言えば、目安はやはり「可動域」です。
「慢性期」=症状が動かない時期
「回復期」=徐々に治っているのが実感できる時期
五十肩で一番長い期間が「慢性期」です。
そして、五十肩の治癒期間を短縮できるとすれば、この期間が重要だと当院では考えています。
自らが肩やその周囲の運動を積極的に行ったり、当院じゃなくともよいのですが、どこかの治療院の施術を受ける事をお勧めします。
回復期に入れば、ある意味放っておいても、徐々に可動域は日常生活の中で回復していきますし、気づけば肩の痛みも忘れている日が来ます。
以上が、五十肩改善までの道筋です。
まとめ
・急性期は「我慢」。痛い動きや肩の運動はなるべく避ける
・慢性期、回復期は、出来る範囲で積極的に肩の運動を行う。(特に慢性期は整骨院のようなところの力を借りるのもありかと考えます。)
五十肩は治癒までの期間が長く、辛い症状ですが、ある意味必ず治る症状でもあります。この記事が、どなたかの役に立ったのならば幸いです。
当院で行っている「五十肩」の施術について |
当院では五十肩でお悩みの方に、様々な施術を行っています。
一般的な「肩の可動域改善のリハビリ」は勿論の事、痛みを和らげる施術として「遠絡療法」を行っています。
遠絡療法って何?
遠絡療法は比較的新しい医療概念で、「遠くのツボや経絡を使って生体の流れ(ライフフロー)を整える治療法」です。
治療中に患部(肩)に触わる事は一切ありません。

その理由は・・・痛みやしびれの大半は痛い場所に原因はなく、中枢(脳、脊髄)もしくは脊髄神経に何らかの問題があり発生していると考えているからです。
ちなみに肩の痛みの場合・・・
・肩の前方に出る痛みは、腰椎4.5番
・肩の側方、後方に出る痛みは、頸椎
が関係しています。
遠絡療法は、痛みが出ている場所からその原因となっている中枢を見つけ出し、大掛かりな医療機器を必要としなくとも、中枢(脳や脊髄)に効果が及ぶ「間接療法」を行うことで、痛い場所に触れることなく症状を解決します。
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※五十肩でお悩みの方は是非一度、当院にご相談ください。
関連記事
・五十肩のリハビリについて





