石灰化とは?どうして痛む?


2018/11/22

石灰化とは?どうして痛む?


整形外科でレントゲンを撮り、「石灰化していますね。いわゆる老化現象です。」

と診断される方が40代以降、増えて来ます。

そして、「石灰沈着性腱板炎」という、病名がつけられます。



石灰化は主に「肩」に多い現象ですが、その他の関節にも見られるケースもあります。


石灰化とは・・・

関節に「カルシウム」が蓄積している状態を言います。

私たちの体は、骨に必要なカルシウム量を維持するために、

腸からの吸収と、尿からの排泄でバランスをとっているのですが


尿から排泄しきれなかったカルシウムが、年齢とともに体の中(血管内膜や関節内の腱、靭帯)に蓄積してしまう傾向にあります。


但し、カルシウムが蓄積しただけでは、何も起きません。


しかし、ごく些細な事をきっかけとして、異物反応(体にとって邪魔なものを除去しようとする反応)が発生すると

自己防衛機能でカルシウムを一挙に攻撃し、炎症による激痛が発生してしまうのです。


発症するケースとしてよく見られるのは、「夜間痛」です。

夜中に突然、激しい肩の痛みに襲われ、痛みで眠れず関節を動かす事も出来なくなります。


では「石灰沈着性腱板炎」と診断された場合、どうすればいいのでしょうか?


急性期(症状の初期)は、激痛を早く取るために、整形外科で消炎鎮痛剤を処方してもらったり、局所麻酔剤による液包内注射などを行う事が有効だと考えます。

しかし、その一方で何回注射を行っても効果がない、薬が効かない等、病院の治療で改善しない方もいらっしゃいます。

そういう方は、是非当院にご相談ください。


注射や薬が効かないのであれば「石灰化」が原因ではなく、症状が出ている確率が高いはずです。

これまでの臨床の経験上、「肩」には直接的な原因がなく、頸椎や腰椎に問題があって方に痛みが出ているケースがほとんどです。

症状の緩和までは個人差がありますが、通常2~3か月で日常生活に支障がないレベルまで回復します。

 


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