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2025/12/2
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原因不明・薬が効かない「肛門痛・陰部痛」新たな治療アプローチ |
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![]() ・様々な検査の結果「異常なし」と診断された ・薬や注射が効かない 当院には、「原因が分からないのに肛門や陰部が痛む」というお悩みを抱えた多くの方々がご来院されます。 病院で精密検査を受けても「異常なし」と診断され、鎮痛剤や神経ブロック注射などの治療を試しても改善が感じられない——そのような出口の見えない苦しみは、精神的にも大きな負担となります。 本記事では、こうした「原因特定困難な肛門・陰部痛」の本質的な原因と、当院で提供する「遠絡療法」という独自のアプローチについて、詳しく解説していきます。
肛門や陰部(外陰部、会陰部、陰茎、陰嚢、腟周囲など)に生じる痛みは、一口に言ってもその表現は様々です。 「ヒリヒリする」「焼けるように熱い」「ズキズキする」「刺すような痛み」「お尻の奥が重だるい」「排便時に鋭い痛みが走る(排便痛)」「坐ると痛む」など、患者様によって感じ方は異なります。 医学的には、「直腸痛症」「慢性会陰部疼痛症候群」「外陰部痛」「陰部神経障害」「慢性骨盤痛症候群」などと診断名が付けられることもありますが、多くの場合、画像検査(MRI、CT)や内視鏡検査では明確な器質的異常(腫瘍、炎症、痔核など)が見つからない「無症候性」の痛みとして扱われます。
従来の医療検査は、形態の異常(はれ、できもの、変形など)や明確な炎症数値の上昇を捉えることに優れています。 しかし、肛門や陰部は体の中でも特に知覚神経が密集しているデリケートな領域です。この領域の神経が何らかのきっかけ(長時間の座位、出産、骨盤周囲の手術、心理的ストレス、わずかな炎症の繰り返しなど)で損傷を受けたり、過敏な状態(「感作」と呼ばれます)になると、通常では痛みとして感じないわずかな刺激でも強い痛み信号を脳に送るようになってしまいます。 この状態は、「神経因性疼痛」や「中枢性感作」と呼ばれ、神経そのものの機能異常が痛みを持続させている状態です。 つまり、痛みの原因は「神経の誤作動」や「伝達経路の混乱」にあるため、従来の臓器を対象とした検査では「異常なし」と判断されてしまうのです。患部そのものに問題がなくても痛みが生じるということは、広い意味で捉えれば「神経痛」の一種と言えるでしょう。 痛みの悪循環:自律神経と脳幹部の関与 慢性化した痛みは、単に末梢神経の問題だけに留まりません。 持続的な痛みの信号は、脳の深部にある脳幹部(生命維持の中枢)や自律神経系(交感神経・副交感神経)に大きなストレスを与えます。 すると、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮して患部への血流が悪化したり、筋肉が緊張してさらに神経を圧迫する、という悪循環に陥ります。 また、脳自体が痛みに対して過敏になり(痛覚変調)、少しの信号でも強く痛みを認知するようになってしまいます。これが、薬が効きにくくなり、痛みが長期化する一因です。 したがって、原因不明の肛門痛・陰部痛を改善するためには、以下の2点へのアプローチが重要になります。 1. 過敏化した骨盤内・陰部の神経経路の興奮を鎮めること。 2. 乱れた自律神経のバランスを整え、脳幹部の機能を正常化すること。 ![]() 上図のように、痛みや違和感などの「感覚」は各臓器から脳に至る神経を電気信号として伝わっています。 肛門や陰部は特に神経が集中している部位であるため、なんらかのきっかけによって神経のルートが過敏になると、慢性的な痛みに移行しやすくなります。 肛門や陰部に直接的な原因のない痛みであれば、主に陰部や骨盤、仙骨の神経と脳幹部の神経(自律神経)の働きを改善すると症状が緩和していくケースがほとんどです。
私たちの体の「感覚」は、すべて神経を伝わる電気信号です。 例えば、手のツボを刺激した際の信号は、脊髄を上行して脳に到達します。 脳はこの信号を受け取り、今度は痛みを調節する指令(「痛みを抑えなさい」「血流を改善しなさい」)を、自律神経系や内分泌系を介して、目標部位(この場合は骨盤内)に送り返します。 これは、コンピューターの不良な配線を、直接触らずにメインシステムからコマンドを送って修復するようなイメージです。 陰部や肛門などはデリケートな部分です。 遠絡療法は、直接患部を触れることは一切ありませんので、安心して施術を受けて頂けます。 1. 陰部神経・仙骨神経叢へのアプローチ 肛門や外陰部の知覚を司る「陰部神経」は、仙骨(尾骨の上の三角形の骨)周辺から出ています。足の内側やお腹にある特定のツボを刺激することで、この仙骨神経叢の興奮を鎮め、過敏な神経伝達を正常化させます。 ![]() 2. 自律神経(特に交感神経)のバランス調整: 慢性痛では交感神経が優位になりがちです。首の後ろや背中、手首にあるツボを刺激することで、脳幹部(特に延髄)にある自律神経中枢に働きかけ、過剰な交感神経緊張を緩和し、血管を拡張させて患部への血流を改善します。
手や足の末端にあるツボへの刺激は、脳内で鎮痛物質(エンドルフィンやセロトニンなど)の分泌を促進し、脳自体の痛みに対する感受性を下げる効果(下行性抑制系の活性化)が期待できます。 施術は、専用の器具を用いてツボに軽く触れる程度の刺激で行いますので、痛みや侵襲はほとんどありません。早い方では施術中や施術直後から、患部の重だるさが軽減したり、痛みが和らぐのを実感されることもあります。 早い方であれば、初回から効果を実感していただけると思います。 こちらの記事もお読みください。痛みの原因を知る参考になると思います。
≪著者プロフィール≫
〒252-0301 相模原市南区鵜野森1-32-6 鵜野森グリーンハイツ整骨院 TEL:042-705-6451
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