2025/10/21
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手根管症候群の症状と原因とは?自分でできる改善ストレッチ5選 |
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・「朝、目が覚めると手が痺れてしまう」 ・「パソコン作業中にじわじわと痺れや痛みが…」 このようなお悩みはありませんか?それは「手根管症候群」かもしれません。 手根管症候群は放っておくと症状が悪化することもあるため、早期の理解と対策が重要です。 この記事では、手根管症候群の基本的な症状と原因を解説し、今日から自宅で実践できる効果的なストレッチを5つご紹介します。
手根管症候群は、手首にある「手根管」というトンネル内で神経が圧迫されることで、手の痺れや痛み、力の入りにくさなどを引き起こす疾患です。 ![]() 主な症状 - あなたは当てはまりますか? 以下の症状に心当たりはないでしょうか。特に人差し指と中指を中心とした痺れが特徴的です。 1. 手指の痺れ: 親指、人差し指、中指、薬指の親指側にジンジンとする痺れが出る。 2. 夜間・早朝の痺れ: 就寝中や朝起きた時に症状が強くなり、目が覚めることがある。手をぶらぶらすると少し楽になる。 3. 感覚の異常: 手指の感覚が鈍くなり、細かい作業(ボタンかけ、縫い物など)がしづらくなる。 4. 親指の筋力低下: 進行すると、親指の付け根の筋肉(母指球筋)が痩せてきて、物をつまむ力が弱くなる。
手根管内で神経が圧迫される原因は、主に以下のものが考えられます。 · 手首の酷使: パソコンのキーボード・マウス操作、工場での繰り返し作業、楽器の演奏など、手首を同じ姿勢で繰り返し使う仕事や趣味。 · ホルモンバランスの変化: 妊娠・出産期や更年期の女性に多く見られ、むくみが神経を圧迫することが原因となります。 · 病気やけがが原因: 糖尿病、リウマチ、甲状腺機能低下症、または手首の骨折後のむくみなど。 · 解剖学的要因: 手根管そのものが生まれつき狭い場合。
今日から始められる!手根管症候群改善ストレッチ5選 ここでは、手根管内の圧力を軽減し、神経の通りを良くするための簡単なストレッチをご紹介します。無理のない範囲で、毎日コツコツ続けることが大切です。 ストレッチ1: 手首伸ばしのポーズ 1. 腕をまっすぐ前に伸ばし、手のひらを天井に向けます。 2. もう一方の手で指先をつかみ、ゆっくりと手のひらを反らせるように手首を曲げます。 3. 気持ちいいと感じるところで20〜30秒キープします。これを左右3セット行いましょう。 ![]() ストレッチ2: 手首屈曲のポーズ 1. 腕をまっすぐ前に伸ばし、手のひらを床に向けます。 2. もう一方の手で手の甲を押さえ、ゆっくりと手首を曲げていきます。 3. 手の甲側が気持ちよく伸びるのを感じながら20〜30秒キープ。左右3セット行います。 ![]() ストレッチ3: グーパー運動 1. 手を大きく広げるように「パー」を作ります。 2. その後、ぎゅっと力を込めて「グー」を作ります。親指は他の指の中に包み込むように。 3. この「パー」と「グー」をゆっくりと、大きく20回程度繰り返します。手先の血行改善に効果的です。 ストレッチ4: 親指ストレッチ 1. 手を前に伸ばし、親指を他の4本の指で包み込むように握ります。 2. その状態のまま、ゆっくりと手首を下の方に曲げていき、小指側へ屈曲します。 3. 20〜30秒キープし、数回行いましょう。
ストレッチ5: 腱滑り運動 1. 手を前に伸ばし、まずはまっすぐの状態(ストレート)から始めます。 2. 指の第二関節だけを曲げて「フック」の形を作ります。 3. 次に、指先を手のひらにつけるように完全に握りこぶし(フィスト)を作ります。 4. 最後に、親指以外の4本の指をまっすぐに戻します。この一連の流れをゆっくり5〜10回繰り返します。
· ストレッチ中に鋭い痛みや痺れが強くなる場合は、すぐに中止してください。 · あくまでも「気持ちいい」と感じる範囲で行い、無理に伸ばしすぎないようにしましょう。 · これらのストレッチは予防や軽度の症状の緩和を目的としています。症状が重い場合や、2週間続けても改善が見られない場合は、医療機関を受診することをお勧めします。
手根管症候群は、生活習慣が大きく関わる疾患です。症状に心当たりのある方は、まずはご自身の手の使い方を見直し、今回ご紹介したストレッチを日課にしてみてください。 早期発見・早期対策が、快適な日常生活への第一歩です。 関連記事 ・手根管症候群の保存療法。手術なしで改善するため選択肢 ・手根管症候群で朝、手が痺れる。その原因と今夜からできる5つの対策 |
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