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2025/10/31
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【肩の痛み】病名や治療法を分かりやすく解説|相模原市南区:鵜野森グリーンハイツ整骨院 |
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このページでは「肩の痛み」を総合的に解説します。 病名やその治療法は多岐にわたりますので、あくまで一般的なものをご説明します。
![]() 肩の痛みの原因は、大きく「肩関節自体の病気」と「他の部位から来る痛み(放散痛)」に分けられます。 1. 肩関節自体の病気(整形外科的疾患) · 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎) 特徴: 肩関節の周囲の組織に炎症が起き、腕を上げる、後ろに回すなどの動作で痛みと動きの制限が出ます。明らかな原因がなく中高年に発症することが多いです。 · 腱板断裂 特徴: 肩のインナーマッスル(腱板)が切れたり、損傷を起こす病気です。腕を上げる途中や、特定の方向で強い痛みが出ます。夜間痛(寝ているときに痛む)が特徴的です。 · 石灰沈着性腱板炎 特徴: 腱板にリン酸カルシウムの結晶(石灰)が沈着して急に激痛が起こります。動かせないほどの強い痛みが出ることがあります。 · 肩関節唇損傷(SLAP損傷など) 特徴: 関節の受け皿(関節唇)が傷つく病気で、スポーツなどで繰り返しのオーバーヘッド動作(投球など)をする人に多いです。肩が抜けそうな感じ(不安定感)や、特定の動作での痛み・引っかかり感があります。 · インピンジメント症候群(肩峰下インピンジメント症候群) 特徴: 腕を上げた時に、骨と腱がぶつかり(衝突し)、痛みや炎症を引き起こします。 · 変形性肩関節症 特徴: 加齢などにより関節の軟骨がすり減り、痛みや動きの制限が生じます。 · 上腕二頭筋長頭腱炎 特徴: 力こぶの筋肉の腱が炎症を起こし、肩の前側に痛みが出ます。 2. 肩以外が原因の病気(放散痛) · 頸椎症(頚椎椎間板ヘルニアなど) 特徴: 首の神経が圧迫されることで、肩や腕に痛みやしびれが放散することがあります。 · 内臓疾患からの関連痛 · 心筋梗塞や狭心症では左肩に痛みが出ることがあります。 · 胆のう炎や膵炎では右肩に痛みが出ることがあります。 特徴: 肩を動かさなくても痛い、安静時にも痛む、発汗や呼吸困難を伴うなどの症状がある場合は緊急性が高いです。
病院では、まず問診と診察を行い、必要に応じてレントゲン(X線)、超音波(エコー)、MRIなどの検査をして原因を特定します。 1. 保存的治療(手術をしない方法) ほとんどの肩の痛みはまずこの治療から始まります。 · 薬物療法 · 飲み薬: 消炎鎮痛剤(痛み止め)で炎症と痛みを抑えます。 · 湿布: 患部に直接貼る消炎鎮痛剤の貼り薬です。 · 注射: ステロイド剤(強い消炎作用)やヒアルロン酸剤(関節の動きを滑らかにする)を関節内に注射します。神経ブロック注射も行われます。 · 理学療法(リハビリテーション) · 温熱療法・冷却療法: 患部を温めたり冷やしたりして血行を促進し、痛みを和らげます。 · 運動療法: 理学療法士の指導のもと、関節の可動域を広げるストレッチや、筋力を強化するトレーニングを行います。特に四十肩では非常に重要です。 · 電気療法: 低周波電流などで痛みを緩和したり、筋肉の緊張をほぐします。 · 装具療法 · 三角巾やアームスリングで肩を固定し、安静を保つことで治癒を促します。 2. 手術療法 保存的治療で改善が見られない場合や、重症例(大きな腱板断裂など)で検討されます。 · 関節鏡視下手術: 小さな切開からカメラ(関節鏡)と器具を入れ、モニターを見ながら行う体への負担が少ない手術です。断裂した腱の修復や、関節唇の修復などに用いられます。 · 人工関節置換術: 変形性関節症が重度の場合などに行われます。
医師の診断の助けになりますので、以下の点をメモしていくことをおすすめします。 1. 痛みが出たきっかけ(転んだ、特にないなど) 2. 痛みの場所(肩の前、横、後ろなど) 3. 痛みの種類(鋭い痛み、じんわり痛む、しびれるなど) 4. どんな動きで痛むか(腕を上げる、髪を梳く、服を着るなど) 5. いつ痛むか(動かした時だけ、夜寝ている時、安静にしていてもなど) どの科を受診すればいい? まずは整形外科を受診するのが一般的です。ただし、肩を動かさなくても激痛がある、胸の痛みや呼吸困難を伴うなどの場合は、救急車を呼ぶか救急科を受診してください。 関連記事 ・【五十肩のリハビリ】本当にそれで合ってる? ・【五十肩(肩関節周囲炎】の改善までの道筋 ・肩の痛み【腱板損傷】とは ・肩腱損傷、腱板断裂と五十肩、その他との違いについて ・インピンジメント症候群の施術 ・肩の石灰化とは?どうして痛む? 整形外科的疾患や頸椎症による肩の痛みでしたら、【整骨院】でも施術を行えます。 ご相談ください。 |
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