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2025/11/9
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CRPS(複合性局所疼痛症候群)の激痛|患部を触らない治療法 |
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![]() このページでは、CRPS(複合性局所疼痛症候群)の原因と症状、治療法、薬以外の治療法について詳しく解説します。 もうすでに、CRPSの治療を受けているにも関わらず、痛みが治まらずお悩みの方に知って頂きたいのが当院で行っている「遠絡療法」という治療法です。 ご存じない方も多いとは思いますが、CRPSの症状改善に有効な治療法として既に多くの実績があります。ページの後半に紹介させて頂きますので、ぜひ最後までお読みください。
CRPSの正確な原因は完全には解明されていませんが、通常は外傷などの組織損傷をきっかけに発症します。考えられるメカニズムとして・・・ 1. 神経系の異常: 末梢神経と中枢神経の両方に異常が生じ、疼痛伝達システムに障害が起こります。侵害受容器(疼痛受容器)の過敏化、下行性疼痛抑制系の機能不全などが関与しています。 2. 炎症反応: 損傷部位での過剰な炎症反応が持続し、サイトカインなどの炎症性物質が疼痛信号を増幅させます。 3. 自律神経系の異常: 交感神経系の機能異常により、血管調節障害や発汗異常などが生じます。 4. 神経可塑性の変化: 脳と脊髄の疼痛処理経路に構造的・機能的变化が生じ、疼痛の記憶と増幅が起こります。 5. 心理的要因: 原因ではなく増悪因子として、ストレスや不安が症状を悪化させる場合があります。 典型的な引き金となるのは、骨折、挫傷、捻挫、手術などの外傷ですが、時に軽微な損傷や原因不明の場合もあります。
CRPSの主な症状は、損傷の程度に不釣り合いな激しい疼痛です。 · 自発痛: 刺激がないのに感じる持続的な灼熱感や拍動痛 · アロディニア: 軽い接触など通常は痛みを引き起こさない刺激で痛みを感じる · 痛覚過敏: 痛み刺激に対して過度に反応する · 血管運動異常: 皮膚色の変化(紅斑や蒼白)、皮膚温の変化(灼熱感または冷感) · 発汗異常: 患部の過剰発汗または発汗減少 · 浮腫: 患部の腫れ · 運動障害: 筋力低下、振戦、ジストニア(持続的筋収縮) · 栄養変化: 皮膚、爪、毛髪の成長変化
CRPSの治療は受診している病院によって多少の違いはあれど、以下のいずれかが行われるのが一般的です。 薬物療法 · 鎮痛薬(NSAIDs、オピオイドなど) · 神経障害性疼痛薬(ガバペンチン、プレガバリンなど) · 三環系抗うつ薬 · 局所麻酔薬の貼付剤 非薬物療法 · リハビリテーション: 疼痛の悪化を避けつつ、段階的な運動療法が重要 · 物理療法: 温熱療法、冷水・温水交替浴、経皮的神経電気刺激(TENS) 介入的治療 · 神経ブロック(交感神経ブロック) · 脊髄刺激療法 · 末梢神経刺激療法
当院で行っている遠絡療法では、「神経線維が破壊され、表在感覚である温度覚・痛覚が亢進し、触覚と圧迫覚が低下している病態を伴う症候群」を「神経線維破壊症候群」として提唱しています。 CRPS(複合性局所疼痛症候群)も、「神経線維破壊症候群」の一部と考えます。 CRPSと診断されているものの多くは、脊髄や脳など中枢性の神経線維破壊によって、手足や顔に症状が出ているケースが多いと考えています。 遠絡療法は比較的新しい医療概念で、「遠くのツボや経絡を使って生体の流れ(ライフフロー)を整える治療法」です。
施術は、患部に直接刺激を加えるのではなく、手足にある治療ポイントを刺激して、間接的に脳や神経の働きを整える治療法ですので、CRPSの方でも安心して施術を受けられます。 |
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